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E/Gオイル性能の御説明

今年の夏季は近年稀に見る猛暑となり、空冷E/Gには特に厳しい気温となりました。

当社でもオートバイ整備の代表格であるE/Gオイル交換依頼が、近年稀に見る来店者数でした。

空冷E/Gは走行風に依る冷却とガソリン冷却のみに頼っておりますので、理想E/G温度の管理が非常に

難儀なシステムとなります。

この幅ある温度範囲の中、E/G本来の性能を維持出来るかがE/Gオイル高価安価の違いとなります。

規定内でのE/Gオイル交換を行ったのに違いが感じられない方は、優秀なオーナー様となります。

性能低下前に対処し、常に良い状態を維持しているのがその理由です。

この夏、当店でも高性能オイルに交換されたオーナー様が多数いらっしゃいます。

当店で推薦します最高性能E/Gオイルは上画像のモチュール社製300Vファクトリーラインです。

難しい話はメーカーサイトにて御勉強頂くとして、体感出来る効能としては”オイルの熱たれ”と言われる症

状が出にくい特徴をもちます。

”オイルたれ”とはE/G高温時アクセル操作に対して反応が”鈍る”又は”もたつく”症状と御理解下さい。

1L¥3888-と少々高価なオイルですが効果は絶大です。

デメリットもあります。

交換サイクルが早いので出費が嵩みます。

経験上、3000Km走行又は半年~1年何れか早い時期に交換がベストです。

性能低下が解り易く、長走行等の使用はオススメしません。

又、高性能オイルを謳う製品に散見されます、高温時シフトタッチがソリッドな感じ(金属が直接当ってい

る様な感じ)も高いレベルながら感じます。

トータルバランスを考慮しますと上画像のワコーズ社製4CT-Sをオススメ致します。

近年のワコーズ社E/Gオイルは性能向上著しく、オイルの熱たれにも強くなにより高温時のシフトタッチ

悪化が非常に少ないのが特徴と感じます。

1L¥2592-と価格も手頃で、交換時期も6000Km走行又は半年~1年何れか早い時期に交換とな

ります。

ストリート走行でオイルの絶対性能は余り必要御座いませんので、一般的にはコチラのオイルをオススメし

ております。

特筆してデメリットも無い優秀なE/Gオイルです。

 

上記でも御伝えしている様に、交換時期には走行距離と期間が御座います。

走行距離に伴う交換理由は主に燃料希釈による性能低下となり、オイルが汚れる(黒くなる)理由です。

簡単に説明しますとオイルにガソリン(不純物)が混入してしまう訳です。

期間に伴う交換理由は水分混入による性能低下です。

E/G内部と外気温の寒暖差で起こる結露が主な原因と御理解下さい。

コチラは余程顕著で無ければ、肉眼での判断は不可能です。

何れにしてもE/Gオイルの劣化は肉眼での判断は困難ですので、割り切りをもって行うものです。

タイヤやドライブチェーン等、肉眼での判断出来る磨耗消耗品に期間&距離の指定が無いのに反し、オイル

に期間&距離の指定が有るのは上記理由です。

少々キツイ言い方をしますと、走行距離が少ない事を理由にオイル交換時期を先延ばしする行為は、オーナ

ー様の都合であり機械の都合では御座いません事を御理解下さい。

勉強しますとE/Gオイルにも得手不得手が有り”E/Gオイルの選択も楽しめるのでは?”との御提案でし

た。


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